当院では2010年に大阪府の「がん診療拠点病院」に認定されるとともに、「地域医療支援病院」の承認を受けました。がん診療拠点病院には、専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の提携協力体制の構築、がん患者さまに対する相談支援及び情報提供という3つの大きな役割があります。今回はそのひとつであるがん相談支援について紹介します。
がんと診断された患者さまとそのご家族は、さまざまな意思決定をおこないながら治療に向き合っていかねばなりません。特に心理的負担は大きく、相談できる場所、話を聞いてもらう場所が必要となります。がん医療が発展している欧米ではがん患者さまの心理面へのケアは、さまざまな思いを伝え、必要な情報提供を受けながら、意思決定へのサポートが受けられます。しかし我が国ではがん診療技術は進んでいますが、心理的サポートは不十分であるのが現状です。そこで当院では本館2階エレベーター横にがん相談室を設置し、がん患者さまに対する相談を緩和ケア認定看護師が中心となって開始しました。
4月から相談活動を開始し、月10例以上の患者さま、ご家族の相談を受けてきました。症状やお薬についての疑問や確認したいことなど、いろいろな相談があります。相談の経過を通じて患者さまが前向きにがんに向き合うことができるように支援していきたいと考えております。
がんによる痛みがある患者さまに対しては具体的な対処方法を説明することにより、痛みから解放されることも可能となります。また、不安が強く精神的に不安定な患者さまに対して、ゆっくりと話をお聞きし不安の要因となることをひとつずつ解消していくことで、心理的なケアを行います。さらに生活状況を考えて、パンフレットなどを使って説明し、「ずいぶん楽に生活できるようになった」と報告に来ていただいたこともあります。
がん相談室への相談は外来診察の際や入院している病棟で「がん相談を受けたい」と気軽に医師、看護師にお伝えください。がん相談室でゆっくりお話をお聞きします。相談内容は多岐にわたると思いますが、当院でサポートチームとして活動している栄養サポートチーム、緩和ケアチーム、外来点滴センター、地域医療室、がん診療推進部などとともに連携を図り、患者さまに合わせて対応していくことが可能です。患者さま、ご家族の思いを十分にお聞きし、必要な情報提供を行い、意思決定をおこないやすくサポートしていくことががん相談室の大きな役割です。情報提供のためのパンフレットも各種取り揃えておりますので、どうぞお気軽に相談ください。
| 作成者 | 箕面市立病院 |
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| 作成 | 平成23年(2011年)6月1日 |
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| 期限 | なし |